2020年。コロナ時代に突入した中、実店舗をメインに販売している会社の社長から
「ネットへの販売を行なっていきたい。でもうちにはノウハウが無い。仕組みもない。そもそも、ネット販売に活用できるシステムがない。」と相談を受けました。
その時、私は「このような問題を抱えている企業は、身近な販売先だけで無く全国に数多く存在しているのではないか」
と思い「弊社システムを利用して頂くことで問題の解決に貢献できないものか」と考えるようになりました。

弊社はもともと大手ネット通販企業へ傘を始めとしたレイングッズを中心に卸を行っている会社です。
そして、ネット通販黎明期であった2000年代よりネット大手への商品登録に尽力して参りました。
ただ、その過程には度重なる困難が待ち受けておりました。

仕入れ先のメーカーが商品画像を持っていない。
商品番号やJANコードが無い。
商品詳細データ(特徴、重量、使用サイズ…etc.)がいつまで経っても届かない。
そして、メーカーから送られてきた新商品データを販売先によって異なる登録シートへ一つずつ転記していく作業。

商品の登録における全ての作業において労力も時間もかかってしまいイライラする毎日でした。

そんな問題を解消すべく、システム展示会へ出向きシステムイメージの商品を探しましたがそのような商品は見つからず。
そこで「システム開発会社に詳細を話しオリジナル開発するには、いくらですか?」
と聞くと飛び上がる程、高い値段に気を失いそうになりました。


仕方ない、自社で開発しよう!と考えました。
トライ&エラーを繰り返しながら今日まで自社での商品登録用システムの構築に取り組んで参りました。

そうして、誕生したのがADC(商品マスタ)になります。

商品登録だけでなく、デザイナー、カメラマン、企画、マーケティング、営業など様々な職種の
方々が商品管理のハブとして社内外問わず利活用頂けましたら幸に存じます。

目まぐるしく進化していくIT産業に応じ、改善を繰り返し『使い勝手の良いビジネスツール』としてご利用頂ける事を念頭にこれからも尽力して参ります。
このシステムで多くの会社が時代に乗り、社員全員が本来の業務に従事することが出来るよう、より一層のご発展の一役担えれば幸いに存じます。

最後に今回、ベンリーズの開発に当たり多大なるお力を注いで頂きましたシステム担当者、
弊社システムが便利であると気づかせてくれたKB会社様、快くキャラクターデザイン受けて頂いたSH様、
周りのたくさんの販売先様、従業員に心よりお礼申し上げます。